第106章：さて

そんな訳で土曜日
夕べ帰ってからすぐベッドに入ったんだが
寝る・・・寝てない
まぁ何だかんだしてた、色々ね

それはそれで良いとしてだ

えーっとアレ
彼女に腕枕をしてたんだ
明け方・・時間見て無いけど多分明け方
彼女もこっちに顔を向けてスースーと寝息を立ててる
俺も若干うつらうつらとしてた

何だろアレは
金縛り？金縛りなんかな？
眠りに入る瞬間って普通は分からないんだが
だって気付いたら寝てるじゃない？

何つーか分かるんだ
あ、今俺眠りに入った！って
ジュワンって瞼に何だろ
そういうジュワンって言う感覚としか言い様が無いんだが・・
感じる訳だ
で、気持ち悪いから目が覚めるのね
変な感じがする！って目は開いてるんだが
体が動かない
マジで一切動かない

見えてるのね、目は見えてる
口とか動かないし声も出ない、でも息は出来る
手足もピクとも動かない
でも彼女が頭乗せてるって感覚は腕にある
布団の感覚もある
だが動けない・・・

1回目にそれになった時は
うわー・・気持ちわるっっと思ってすぐ目を閉じたんだ
そしたらすぐまた同じ感覚に襲われる
今度は動くだろ〜って思うんだが
動けない

足の指をちょっと動かしたら動いて
それで解けた感じ、それからは手も動いたし足も動いた
何だこれ・・金縛り？何かの呪いか？と思った訳
気持ち悪いんだ、何か変な感じがする

流石に3度目は無いだろ・・って思ったんだが
あったのね、普通に
また動けね〜何よ！アンタ何よ！
気持ち悪いんだが何回も同じ事になってる自分が面白い
笑おうとするんだが声も出ないし笑えないんだ
まぁいきなり笑い出すのもどうかと思うが

さっきは足の指から解けたよなーって思ってさ
動かそうとするけど動かないのよ今度は
こらまいった・・

目は見えてるし息も出来るからちょっと考えたんだ
もしかすると霊とかいない！って書いたから・・・呪われたか！と
そんで部屋の隅に目玉だけ動かして視線をやると・・

ぎゃぁぁああーーー！！！！

普通に何もいないんですけどね
別に悪い事してないし呪いの線は消えたなと思って
じゃあこれは何だ！金縛りってこれなのか！
と、考えてる内に動ける様になって

多分1時間経って無いくらいの短い間に
実に6回も金縛りらしき現象に襲われた！

疲れてるのか？それとも本当に何かそういう物の仕業か？
そこは分からんが
とりあえず彼女を起こす
なぁなぁ、ちょっと起きてや

んん・・まだ寝てないの？とか何とか彼女が言うの
いや、寝てたんやけどな・・金縛りみたいなんなってん、と俺が言うと

はぁ？

いや、はぁ？って言われても(ノ∀`)ァハン
金縛りかどうか分からんが身体が動かなかった！と主張すると

はは〜ん、ウチの事恐がらすつもりやなぁ？と
リアルにはは〜んって言う人初めて見たな・・・
いや、そうじゃなくて！
恐がらすとかじゃなくてさぁ・・
何だろ？やっぱ金縛りかと俺は思うんだ
だって動かなかった訳だし・・

それで今は動くの？

今は平気、寝ようとするとなったねん

ふーん・・ちょっとギュッてして？

えーっと、何でかな？
どこからそういう話になるのかな？と思ったら
彼女普通に恐がってた(’-’*)フフ
ギュッとすると腕の中で

アンタ恐い事言うから嫌い

嫌われちゃった(ノ_・。)
そんなつもりじゃなくてさ〜・・
いや、マジで自分でも何か分からんのよ？と説明すると
ウチの事寝させないつもり？って耳元で言われた

全裸で

だって仕方無いやん
そういう事してた訳で
しかも耳元で囁かれちゃった(*ノノ)キャ

そりゃもーアレだよな、お互い全裸だし
仕事も休みだしさ
え？アレだよ、全部は言わないよ
まぁね？そういう訳で

えーっと昼過ぎだったかな？起きたの
アレだ
熱が出た、熱が出たんですよ僕！
何だろ？やっぱ呪いかな？

起きたら身体が熱いのよ
天気良いしそれでか？と思ってタバコ吸ってたんだが
どうも・・眩暈もするしおかしい
体調が悪い
頭痛いとかじゃないんだけど・・
そんで彼女起こした訳だ

全裸で

馬鹿みたいだよな・・
服着ろってな！
それが全裸も結構悪く無いもんで・・

おはよ・・アンタ丸出しやで？

いや、丸出しには違い無いんだが
俺何か熱あるっぽいのよ！

熱？どれ見してみ？ってオデコで計ると
あ、ホンマや熱いな・・アンタ熱あるんちゃう？
(´-`).。oO(熱あるっぽいって言ってんやないのさ)

そんな訳で熱出しちゃってねぇ
丸出しで熱出しちゃって・・色々出しすぎ！みたいな
良く分からんけどそんな感じ

だから再び寝た
やっぱ呪いか？呪われてるんか？
彼女が看病してくれたから夜には下がったんだが
何だろ(-_-;ウーン
疲れてたのか・・